オーストラリアで自分の身体の２倍以上のこぶが尾骨にできたまま生まれた新生児が、６時間の手術の末に奇跡のように生き返った。

６日（現地時間）、ＡＢＣニュースなど外信によると、８月９日オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンにあるメーター・マザーズ病院で、セーラー・トンプソンちゃんが重さ２．１キロに達する仙尾部奇形腫が尾骨についたまま生まれた。

仙尾部奇形腫は３万５０００人に１人から現れ、発生率が０．００２％に過ぎない希少腫瘍だ。主に新生児に見られ、男児より女児から発生する可能性が４倍大きい。

当時、出産予定日より約３カ月早く生まれたセーラーちゃんの体重は約１．０２５キロで、腫瘍の半分水準に過ぎなかった。セーラーちゃんは腫瘍除去手術のためにメーター・マザーズ病院の近くにあるクイーンズランド子ども病院に運ばれた。

その後、この病院の医療スタッフは大手術に入った。手術の過程で医療スタッフは胸からへその下まで切開し、腫瘍についた主要血管を探して腫瘍を除去した。６時間の手術を受ける間、セーラーちゃんは５回輸血を受けざるを得なかった。

手術を成功的に終えたセーラーは、生まれて１０日が過ぎた時、ついに母親の胸に抱かれることができた。医療スタッフはセーラーちゃんの生存を奇跡だと言う。手術を担当したピーター・ボルジー教授は「一般に腫瘍がついたまま生まれた子どもが生き残れない可能性は１０～１５％に達する」とし「特に今回は非常に独特な状況だった」と話した。