【コラム】韓国は火が出やすい「干からびた森」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.30 12:39
森にたばこの吸い殻を習慣的に捨てる悪い登山客を考えてみよう。彼はきょうもいつものように登山中に森にたばこの吸い殻を捨てるだろう。雨に濡れた森と日照りのため干からびた森を比較してみればどちらで山火事が大きくなるかは簡単に推察できる。カスティ博士は通貨危機のような同じ事件がいつ発生するのかあらかじめ知るのは不可能だが、雰囲気または環境変化は絶えずその変化のシグナルを送っているので体系的に調べればあらかじめ備えることができると主張する。
少し前に江原道(カンウォンド)知事がレゴランド造成に向け発行された手形に対し地方政府の支払い保証撤回の意思を明らかにし金融市場の不安につながる事態があった。この事件は次のような解釈が可能だ。金融市場は長い間の日照りでからからに干からびた草のように危険な状態にすでに変化しており、そうしたところをある無責任な道知事のたばこの吸い殻のせいで山火事に広がったということだ。平常時の好況期にはそのまま単純なミスとみなされる道知事の一言が、今回は大型惨事につながったということだ。