米国防総省は、北朝鮮が米国や同盟国に核攻撃をする場合、金正恩（キム・ジョンウン）政権の終焉をもたらすと警告した。

ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）は２７日（現地時間）、米国防総省が同日発表した国家防衛戦略（ＮＤＳ）および核態勢見直し報告書（ＮＰＲ）を通じてこのように明らかにしたと伝えた。

特に、核態勢見直し報告書は「韓国の対北朝鮮戦略は核、化学、通常能力による脅威を認識しており、特に北朝鮮が核兵器を使用する場合、金正恩政権が深刻な結果を迎えるという点を明確にしている」と明らかにした。

また「北朝鮮が米国や同盟国、パートナーに核攻撃をすることは容認できず、政権の終末に帰結するだろう」とし「金正恩政権が核兵器を使用して生存できるシナリオはない」と指摘した。

さらに「核使用以外にも北朝鮮が東アジアで迅速な戦略的攻撃に踏み切る可能性がある」とし「米国の核兵器はこのような攻撃を抑制する上でも役割を果たすだろう」と強調した。

今回の報告書は、来月８日の米国の中間選挙を控え、北朝鮮が７回目の核実験のような大型挑発を強行する可能性があるという観測が出ている中で発表された。

報告書は同日、米国の抑止力については、「域内の核紛争を抑止するため、戦略爆撃機や核兵器などの前進配備を含め、核戦力を柔軟に展開する」と明らかにした。

同時に「過去１０年にかけて韓国、日本、オーストラリアなどと結んだ拡張抑制対話に基づいて協議強化に向けた実用的な措置を識別する」とし危機管理協議のための高位級会議定例化などを取り上げた。

さらに、「米国は引き続き域内の核紛争の抑制に合わせて柔軟な核戦力を展開する」とし、戦略爆撃機や核兵器の前進配備などを取り上げた。弾道ミサイル潜水艦をはじめとする米国戦略資産の展開に関連して同盟・パートナーと協力するとも記した。