【私は告発する】親日・従北批判の無限反復…激しい争いの裏のアイロニー=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.20 10:41
最近発表された米ホワイトハウスの国家安全保障戦略書は「脱冷戦時代」の終焉を告げた。また、米中競争時代に進入したとし、資本主義と共産主義が対立した過去の冷戦とも異なる様相の時代になると予告した。第2次世界大戦以降、米国主導の自由主義国際秩序(ウッドロー・ウィルソンが創案してフランクリン・ルーズベルトが完成させた脱植民地・脱帝国主義秩序)が新しい局面を迎えたということだ。現在、韓半島(朝鮮半島)は従来の自由主義国際秩序の崩壊を憂慮する自由民主主義価値連帯、そして中国・ロシアに代表される権威主義統治体制友好勢力の間にいる。
韓半島は強大国間の競争が激しくなったり国際社会の新旧権力が交代したりするたびに荒波の最前線となってきた。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)と丙子胡乱、朝鮮末の日露戦争、光復(解放)後の韓国戦争(朝鮮戦争)は、韓半島の地政学的な重要性が増大するたびに我々が経験した苦痛をよく表している。そして米ソ冷戦後、また戦争の雰囲気が韓半島周辺に漂っている。このように時々刻々と急変する環境の中に置かれ、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の外交・安保戦略をめぐりさまざまな声が出ている。論争が政争に飛び火したりもする。一方でこうした過程は自然なことだ。