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【時視各角】親日フレーム、その陳腐さについて

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.19 11:35
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政界が古い親日論争で激戦している。力を合わせても足りない時に本当に残念なことだ。もう政界の「親日派」言及はあまりにも陳腐、常套的であり、時代錯誤的だ。国語辞典で「親日派」を調べてみた。「日本と親しくする人たち」「日帝強占期に日帝と野合して彼らの侵略・略奪政策を支持・擁護して追従した人たち」とある。

日帝強占期(1910-45)は77年前に終わった。当時の親日派のうち生存者はほとんどいない。なら問題は「日本と親しくする人たち」となるが、その人たちが問題ということなのか。韓国人が最も気楽に訪問できる旅行地が日本であり、日本人が最も楽しむグローバル文化がK-POPやK-ドラマになって久しい。11日から日本がノービザ入国を認めると、仁川(インチョン)国際空港は混雑した。この人たちは当然、いかなる問題もない。

 
問題は、親日フレームで韓日関係を歪めて両国国民の感情を刺激しようという試みだ。野党第一党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は韓日米東海(トンヘ、日本名・日本海)連合軍事訓練について「極端な親日行為、極端な親日国防」と主張した。李代表は「(日本は)独島(ドクト、日本名・竹島)が自国の領土だといって絶えず紛争地域化しようとするが、日本を引き込んで軍事訓練をすれば、日本の自衛隊を正式軍隊として認めるものと解釈されかねない」と述べた。

日本に対する警戒心はいくら抱いても過度になることはない。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)から300年ぶりにまた侵略した日本の好戦性を知らない韓国人が果たしてどれほどいるだろうか。他のことはともかく日帝の過去の悪行を忘れた韓国人はいない。日本人と対話中に思わず「日本XX」と失言する人も見た。骨の髄まで日本を警戒しているのだ。

しかし国際社会では永遠の敵も永遠の友もない。ドイツとフランスは19世紀末から3回も戦争をした不倶戴天の敵だった。第1次世界大戦後にドイツを無力化するために莫大な戦争賠償金を支払わせると、これに反発したドイツが戦争を起こし、両国は第2次世界大戦でまた血を流した。しかしドイツとフランスは今、欧州連合(EU)を率いる両軸となっている。ロシアのウクライナ侵攻にも同じ声を出している。

両国には「親仏派」や「親独派」のような過去志向的なフレームがない。未来のための協力と善意の競争があるだけだ。ドイツとフランスは1963年のエリゼ条約を通じて首脳会談と外交・国防会談を定例化している。共通の敵に浮上したロシアに対抗できる土台だ。学生交換プログラムを通じて約1000万人が交流したことも信頼を築いた。

残念ながら韓日両国は依然として過去が足かせになっている。文在寅(ムン・ジェイン)政権では青瓦台(チョンワデ、大統領府)首席秘書官が竹槍歌で反日感情を扇動した。右傾化傾向を見せた当時の安倍晋三首相の主導で日本が核心素材輸出を規制すると糾弾した。しかし感情を前に出すことではなかった。米国が韓国産自動車を補助金対象から除いたからと竹槍を握ろうという言わない。力の論理が支配する国際社会で感情的な対応で解決することはないからだ。

国際社会は冷酷にも国益の前では友邦もない。バッテリー補助金差別や輸出規制がそうだ。このようなハードルを越えるには外交力を高めて超一流技術を確保するしかない。北朝鮮が核兵器製造にとどまらず韓国を相手にいつでも核ボタンを押すと脅迫すれば、我々の敵は誰か。幼児でも分かる問題ではないのか。

日本がいくら言い張っても独島は韓国の領土だ。韓国が守る力を持つ限り日本が狙うことはできない。韓国は100年前の無気力な国ではない。韓国人が日本人より多くの月給を受け、第4次産業革命のゲームチェンジャーとなった半導体強国であり、新興防衛産業輸出国であり、文化ソフト強国だ。何を恐れていつまでも竹槍歌を歌おうとするのか。もう陳腐な親日フレームを捨てて、今は北朝鮮の核の脅威を直視しなければいけない。

キム・ドンホ/論説委員

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