【コラム】尹大統領、悔しくても戦いは中断しなければならない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.03 14:39
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はとても悔しい心情にちがいない。米国のバイデン大統領と会ったあとに会場から出てきてふと漏らした私談の一言が歴訪外交をまるごと飲み込む「卑俗語波紋」になるとは夢にも思わなかっただろう。MBC(文化放送)の報道とは違い、大統領は「バイデン」に言及した記憶がない。
1999年6月金大中(キム・デジュン)大統領も同じような状況に追い詰められた。難題だった日米中露の4強外交の仕上げだったロシアでエリツィン大統領と首脳会談を終えて帰国した。国民の歓呼を期待したが、「高級服ロビー」事件で謝罪する羽目になった。最初は「魔女狩り」と言って非難したが、朴智元(パク・ジウォン)文化部長官の執拗な説得に退いた。野党の総攻勢で国会聴聞会と特検まで経たが、結論は「失敗したロビー」だった。新たに明らかになったのはアンドレ・キムの故郷が「旧把撥(クパバル)」であり、実名が「金鳳男(キム・ボンナム)」という事実だった。