【噴水台】ドル覇権
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.26 09:02
「ドル覇権」の始まりには金がある。18世紀に産業革命が起きた中、以前までの取引手段の金のほかにもう少し容易に使用できる貨幣が人気だった。銀行にお金を預ければ同じ価値の貨幣に交換された。当時の世界貿易を掌握した英国の貨幣ポンドが基軸通貨(国際間金融取引基本貨幣)として使用された。
1914年に第1次世界大戦が始まり、英国は戦争資金を確保するためにポンドの発行を増やした。貨幣の価値は落ち、不安を感じた人々はポンドを金に変えた。英国は金が不足し、金本位制度(金と貨幣の一定量を等価関係で維持)を放棄した。1944年、世界主要国は当時の世界の金の80%を保有する米国の貨幣ドルを基軸通貨に決めた。