「南北合意、政権交代しても履行すべき」…文前大統領が退任後初めて懸案メッセージ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.19 08:10
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が18日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に向かって「対話がなければ平和もない」とし「信頼は南北間で合意した約束を守るところから始まる」と述べた。「忘れられた生活を送る」という文前大統領が退任後初めて懸案についてメッセージを出し、「場外政治」を始めたのではという見方が出ている。
文前大統領は「9・19軍事合意4周年記念討論会」を翌日に控えて公開した祝辞で、「7・4南北共同声明、南北基本合意書、6・15南北共同宣言、10・4南北首脳宣言、板門店(パンムンジョム)宣言、平壌(ピョンヤン)共同宣言などはすべて、難しい状況の中でも相手の立場を考慮して虚心坦壊な対話と交渉を通じて生み出した歴史的合意であり、政権が交代しても当然、尊重して履行すべき約束だ」とし「我々が状況を悲観することなく主導的立場で克服して解決する時、初めて平和の道に進むことができる」と強調した。続いて「一触即発の戦争の危機の中でも、我々の主導的な役割を通じて平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を平和オリンピックにし、3回の南北首脳会談と米朝首脳会談を実現させ、平和の道を開拓した。こうした経験を教訓にしなければいけない」とした。