研究チームは、３つのグループ全体を足したものの中央値が８０８０ｐｇ／ｍＬだと明らかにした。

研究チームは「各グループ濃度の間に相関関係が現れ、個人管理用品（ｐｅｒｓｏｎａｌｃａｒｅｐｒｏｄｕｃｔｓ）を多く使用する（５種以上）授乳女性の場合、より多くの紫外線フィルター成分が検出された」と説明した。

研究チームは「今までＴＡグループに対する研究がほとんど行われていなかったが、ＴＡグループに対する露出を含んで全体紫外線フィルターに対する露出が２８％増加する可能性がある」とし、「新しい汚染物質に対する産婦と乳児の露出を減らすための追加モニタリングと措置が必要だ」と強調した。

特に、母乳から検出されたＴＡグループ物質であるエチルヘキシルトリアゾン（ＥＴＨ）とビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン（ＢＥＭＴ）が悪名高い環境ホルモンであるジ－２－プロピルヘプチルフタレートと構造的に似ているという点を指摘した。

一方、国際社会では紫外線フィルター成分に対する規制を検討している。欧州連合の「化学品の登録、評価、認可、制限（ＲＥＡＣＨ）規定」では、ＢＴＲとＢＰグループの物質の一部を「非常に懸念される物質」などに分類した。

また、ストックホルム条約ではプラスチック包装材などに使われるＵＶ－３２８を条約で規制する残留性有機汚染物質（ＰＯＰｓ）に指定する方針を検討している。韓国政府（環境部）もこれに備えるために研究を委任した。

国内では食品医薬品安全処の「化粧品安全基準などに関する規定」（告示）でドロメトリゾールなど３０種の紫外線防止物質を「使用制限物質」に指定し、製品に一定割合以上を添加できないように定めている。曁南大学研究チームが分析した３２種のうち６種は、食品医薬品安全処が指定した３０種と重なる。

妊婦の母乳からこれが出たと？…紫外線防止剤の検出に中国で大騒ぎ（１）