川の中のアンモニア163倍急増…ウクライナ戦争、今後数十年にわたる後遺症の恐怖
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.26 07:35
ロシアのウクライナ侵攻によって排出された大気・水質・土壌など汚染物質がウクライナはもちろん、隣接国の環境に今後数十年間悪影響を与える恐れがあるという懸念の声が上がった。
24日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ウクライナ環境保護・天然資源部は100人余りの調査官を動員して現地一部の危険地域を中心に土壌と水質汚染の程度を調べた。その結果、ロシア軍が西部リビウのテルノーピル地域にある肥料タンクを破壊した後、近隣川の下流のアンモニアと硝酸塩数値が正常値よりそれぞれ163倍、50倍高まったことが把握された。高いアンモニア・硝酸塩の濃度は水の中に酸素不足を招いて海洋生態系を破壊する恐れがある。
現地の汚染度を調べているウクライナの環境団体「エコアクション」によると、首都キーウ(キエフ)北東の第2の都市ハルキウ(ハリコフ)と東部ドンバス地域のルハンスクなどの地域でも多数の汚染場所が確認された。ただし、交戦によって多数の地域に接近が難しいため、正確な全体被害規模把握には限界がある。米国タフツ大学医学部のバリー・レビー副教授は「戦争が真っ最中である時は環境汚染物質に対する露出度を計量化することが難しい」と話した。