【社説】李在明代表召喚をなぜ金建希夫人特検とまとめるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.05 11:11
先週検察が「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に召喚を通知し警察が李代表の夫人を在宅で送検したのをはじめとする李代表関連の「司法リスク」が現実化している。こうした中、李代表が特別検事制を導入して尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の金建希(キム・ゴンヒ)夫人関連の疑惑を明らかにしようと話したという。最近の最高委員会議で「金夫人関連疑惑を特検ではたかなければならない。私の疑惑に対する特検が必要ならばいくらでも受け入れる用意がある」と話したということだ。「金建希特検」のために「李在明特検」もできるという話だ。
最高権力層の道徳性はとても重要だ。ささいな疑惑でも明白に真実を明らかにし、謝罪すべきは謝罪し、責任を負うべきことがあれば責任を負わなければならない。健康な社会を作るためにそうすべきだ。李代表の疑惑も、金夫人の疑惑も原則通りに捜査すれば良い。だが李代表の召喚と金夫人の捜査を特検でまとめるのはおかしい。事案の軽重に比べて過度に政治化する懸念のためだ。株価操作疑惑だけ見ても文在寅(ムン・ジェイン)政権当時に親与党検事らが数年間捜査したが起訴を先送りした。よほどでなければ少し前に党内強硬派が特検法を発議したのにウ・サンホ非常対策委員長が国政調査程度にしようと収拾しただろうか。「過ぎたるは及ばざるがごとし」(朴洙賢前青瓦台国民疎通首席秘書官)とみるのが常識だ。