ＬＧエレクトロニクスが画面を曲げたり広げたりできるゲーム向けベンダブル（Ｂｅｎｄａｂｌｅ）ＯＬＥＤテレビを初めて公開する。

ＬＧエレクトロニクスはゲーム向けベンダブルＯＬＥＤテレビ「ＦＬＥＸ（フレックス）」を来月２日から５日間の日程でドイツで開催される欧州最大の家電展示会「ＩＦＡ２０２２」で公開すると３１日、明らかにした。製品名ＦＬＥＸは、「柔軟な」という意味の英単語フレキシブル（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ）と、「誇る」という意味で使われる新造語フレックス（ＦＬＥＸ）に着眼したという。

ＦＬＥＸは視聴環境に合わせて画面を自由に曲げたり広げたりできる可変型テレビ。通常のＬＣＤテレビとは違い、画面の後方から光を発するバックライトが必要なく、曲げるのが容易なＯＬＥＤパネルの特性を最大化した。

一般コンテンツを視聴する場合は広げた画面で画面全体を見て、没入感が重要なゲーム環境では曲率を調節してカーブドディスプレーに切り替えられる。画面のカーブを２０段階で細かく調節でき、視聴者の姿勢に合うように画面を上下に最大１５度まで傾けたり、画面の高低を最大１４センチ内で調節できる。

４Ｋ解像度に０．１ｍｓ（１０００分の１秒）の応答速度、１２０Ｈｚ走査率などゲーム用の性能を備えているほか、内蔵マイクが搭載され、ヘッドセットなしに共にプレーするゲーマーと対話できる。

ＬＧエレクトロニクスはＦＬＥＸをＩＦＡ２０２２で初めて公開した後、年内にグローバル主要市場で順に販売を始める。ＬＧエレクトロニクスは今年のＩＦＡ展示会で新製品体験空間を設置する。ＦＬＥＸ約２０台と４８型ＯＬＥＤテレビで観覧客は過去のレトロゲームから最新のコンソールゲーム、オンライン動画サービス（ＯＴＴ）、映画などを体験できる。

ＬＧエレクトロニクスは新型コロナのパンデミックをきっかけに急成長するゲーム向けテレビ市場に注目し、２０２０年の４８型ＯＬＥＤテレビの販売から今年は４２型製品まで出すなど、中型級テレビ製品のラインナップを拡大している。市場調査会社オムディアによると、今年の４０型台ＯＬＥＤテレビ出荷量は前年比で５０％ほど多い１４２万台水準と予想されている。

ＬＧエレクトロニクスＴＶ顧客経験（ＣＸ）担当のペク・ソンピル常務は「ＯＬＥＤだけが可能な革新フォームファクターと圧倒的画質を基盤に顧客の期待以上の革新経験を持続的に提供していきたい」と述べた。