【社説】韓国裁判所「朱豪英職務停止」…混沌の与党
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.28 12:45
与党「国民の力」非常対策委員会転換の効力を停止するよう求めて李俊錫(イ・ジュンソク)前代表が出した仮処分の申し立てを裁判所が事実上受け入れた。ソウル南部地裁はきのう朱豪英(チュ・ホヨン)非常対策委員長の職務執行を本案判決確定時まで停止すべきと決めた。裁判所は「全国委の議決で非常対策委員長に任命された朱豪英が全党大会を開催し新しい党代表を選出する場合、党員権停止期間が過ぎたとしても李前代表が党代表に復帰できなくなり回復できない損害が発生する恐れがある」とした。裁判所は特に「一部最高委員が党代表と最高委員会議など『国民の力』の指導体制の転換に向け非常状況を作ったとみるのが妥当だ。これは政党民主主義に反する」とした。事実上「6カ月の党員権が停止した李俊錫体制」への復帰決定とみることができる。「国民の力」はこれに対し反発、異議を申し立てた。
対立状況を収拾しつつあった「国民の力」は再び混乱に陥るほかなくなった。きのうの国会議員研鑽会後に「複合的な危機の中で民生の強固な柱になれず、党内不和で心配だけかけた」として新たなスタートへの意思を確かめ合ったが、本当に恥ずかしいことになった。指導部には「空白」ができた。朱委員長だけでなく朱委員長が構成した非常対策委の効力も問題になるためだ。「国民の力」では委員長だけ停止状態だと主張するが、法曹界では非常対策委の根拠が消えたとみている。非常対策委を再び置くことができるのかも曖昧だ。