在庫累積で生産減らす企業…「雇用氷河期」の前兆=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.26 11:08
サムスン電子の4-6月期の在庫資産評価損が1兆9345億ウォン(約2000億円)にのぼった。前年同期の5913億ウォンの3倍を超える。在庫資産評価損は、在庫が累積し、購入しようという需要が減り、商品の価値が落ちるというダンピング現象が発生したためだ。販売するところがなく在庫が積もるため安く処分しようとするが、それでも購入するところがないためマイナスの信号だ。LGエレクトロニクスをはじめとする他の国内企業も在庫資産評価損が雪だるま式に増えている。
こうした中、企業は工場を運営するエンジンの速度を遅らせ始めた。生産ラインの稼働率を20%ほど下方修正中だ。サムスン電子はテレビ部門の稼働率を1-3月期に84.3%に、4-6月期には63.7%に引き下げた。携帯電話生産ラインの稼働率は81%から70.2%に調整した。LGエレクトロニクスも冷蔵庫と洗濯機、エアコンなど生活家電ラインの稼働率を前期比で最大5分の1水準まで落とした。稼働率の低下ほど人員が余ってくる。人員削減の信号が表れ始めているのだ。