国会の運営委員会は法制司法委員会、予算決算特別委員会と共に国会の核心常任委員会に挙げられる。通常、与党の院内代表が委員長を務め、与野党の院内首席副代表が幹事を引き受ける。与野党のリーダーが集まるこの常任委に大韓民国の国政を主導する龍山（ヨンサン）大統領室の参謀が２３日、総出動した。与野党の盾と矛、そして大統領室の国政運営ビジョンがぶつかる有意義な場面を期待したが、６時間５４分にわたる合奏は失望そのものだった。野党の鈍い矛、録音機のような与党の応酬、政治的感受性が落ちる大統領室の参謀までが加勢したＣ級パフォーマンスに「韓国政治レベルはこの水準」という指摘が政界から出てきた。

＜１＞鈍い野党の矛

野党の質問は共に民主党のカン・ミンジョン議員の勘違いで始まった。新任の金恩慧（キム・ウンヘ）大統領室広報首席秘書官を呼んで立たせたカン議員は「財産縮小申告のために選管委から告発されたでしょう」と尋ねた。６・１地方選挙で京畿道（キョンギド）知事候補だった金首席秘書官は約１６億ウォン（約１億６３７０億円）の財産の申告漏れがあり、これを中央選挙管理委員会が確認して選挙日に各投票場に掲示した。しかし選管委は金首席秘書官を告発していない。金首席秘書官が「そのようなことは知らない」と答えても、カン議員は強引だった。金首席秘書官が答えようとすると、カン議員は「戻りなさい」と言って返答を遮断した。実際、告発は民主党がしたのだった。カン議員は結局、３０分後に「訂正する」として自身の誤りを認めるしかなかった。

カン議員は金大棋（キム・デギ）大統領秘書室長に支石墓を知らないのかと非難し、失笑を買ったりもした。「わが国に世界最大の支石墓があったことを知っているか」と尋ねたが、金室長が首を傾げると、「室長はいったい何を知っているのか」と話した。金室長が「私が支石墓のことまでどうやって知るのか」と答えると、会議場では笑いが起きた。カン議員は青瓦台（チョンワデ、大統領府）保存の必要性を話そうとしたが、慶尚南道金海（キムヘ）の世界最大の支石墓毀損事件と青瓦台の間には特に関連性はなかった。

野党の内部でも「無意味だった」という評価が多かった。民主党は大統領官邸工事随意契約問題、金建希（キム・ゴンヒ）大統領夫人の論文剽窃疑惑、大統領就任式出席者招請名簿削除、コンジン法師利権介入疑惑を問いただした。同じ質問が繰り返されると、金大棋室長が「さきほど話した言葉をまた話すしかない」と答え、ぎこちない場面が続いた。議員の質問は怒声レベルのままだった。

＜２＞始終一貫して文前大統領を叩いた与党

尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権の発足から１００日が過ぎたが、与党・国民の力は文在寅（ムン・ジェイン）前大統領に対する批判ばかり続けた。前政権の失政を暴いて自分たちを防御することに集中した。依然として「文在寅の時はもっとひどかった」という言葉で突破しようとしている。

尹斗鉉（ユン・ドゥヒョン）議員は「文在寅政権で康京和（カン・ギョンファ）外交部長官の子どもは二重国籍で、数十回も偽装転入をしたという疑惑を受けた。それでも文在寅政権は民心を無視して落馬長官が書いたと言った。ネロナムブル（自分がすればロマンス、他人がすれば不倫というダブルスタンダード）であり居直りだ」と批判した。前政権の人事問題が現政権の人事問題の免罪符になるわけではないが、こうした主張を繰り返した。

【現場から】これが韓国政治の水準…国会運営委の情けない６時間５４分（２）