尹大統領「未来３０年協力摸索」 習主席「大変革期の団結重要」（１）
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.25 08:35
「韓中関係はこれまでの量的成長を超えて質的にさらに発展していかなければなりません」〔韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領〕
「中韓が互いの核心利益を配慮したからこそ輝かしい関係発展を成し遂げることができました」（中国の習近平国家主席）
この日、中国中央テレビは両国首脳の祝電交換のニュースを夕方メインニュースのトップで報道した。修交日を迎えて両国首脳が公開的に祝電を交わし、中国中央テレビがこれをメインニュースのトップで報じたのは修交２０周年だった２０１２年以来１０年ぶりだ。中国中央テレビは「大勢を把握し、障害を排除し、友好を確かめ、協力に焦点を合わせよう（把握大勢排除干擾・実友好聚焦合作）」という韓中関係１６字の方針も伝えた。
尹大統領は祝賀書簡で「韓中両国が相互尊重と互恵の精神に基づいて未来３０年間の新たな協力方向を模索することを希望する」とし「韓中関係がこれまでの量的成長を超えて質的に一層発展していくことができるよう期待する」と述べた。
◆未来に言及した尹大統領「習主席と対面協議に期待」
続いて「今後３０年の韓中関係発展のために習近平主席と対面して協議できることを期待する」と述べた。習主席の訪韓は朴槿恵（パク・クネ）政府時期である２０１４年７月が最初で最後だった。
尹大統領は「北朝鮮核問題の解決に向けて中国側の建設的な役割を希望する」と述べた。これに先立ち今月１５日、光復節（解放記念日）の祝辞で尹大統領は北朝鮮非核化に対する経済的補償案を入れた「大胆な構想」を発表した。
尹大統領はまた「サプライチェーン（供給網）をはじめとする経済安保・環境・気候変動など実質協力分野で国民が体感できる具体的成果を共に達成していくことを希望する」と強調した。これは新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）やウクライナ戦争、米中覇権競争の余波でグローバルサプライチェーン危機が持続する状況で、昨年１０月尿素水事態などのような中国発サプライチェーンリスクが再発してはいけないという警戒心を反映したものと分析される。
◆朴振（パク・ジン）氏「両国間のサプライチェーン、安定的管理を」
フォーシーズンズホテル・ソウルで開かれた韓国側の行事で、朴振外交部長官は「韓中間のサプライチェーンは原材料・中間材・資本財・完成品など多層的複合構造で網の目のようにつながっている」とし「両国間のサプライチェーンを安定的に管理するために対話と疎通を強化していく」と述べた。この行事には中国のケイ海明駐韓大使が出席した。
同じ時間、中国北京釣魚台１７号楼で開かれた中国側行事には韓国の鄭在浩（チョン・ジェホ）駐中大使と王毅中国外交担当国務委員兼外交部長が出席した。釣魚台１７号楼は１９９２年８月２４日韓中修交時に韓国の李相玉（イ・サンオク）当時外務部長官と中国の銭其チェン当時外交部長が修交文書に署名した場所だ。
王部長が代読した祝辞で、習主席は「修交３０年の間、中韓関係は全方向的な発展を成し遂げ、豊富な結実があり両国と両国国民に大きな恩恵を与え、領域内と世界の平和と発展のためにも重要な寄与を果たした」と評価した。習主席は続いて「両国がこのような輝かしい成果を成し遂げることができたのは、相互尊重と信頼を堅持して互いの核心利益と重大な関心事項に配慮して誠実なコミュニケーションを通じて理解と信頼を増進してきたため」と述べた。あわせて「これは両側が開放と包容を堅持し、領域内の平和と安定を共に守り、国際関係の基本準則を守ってきたため」と指摘した。習主席はまた「大変革と世紀的なパンデミックが交差する時期に、両国を含めた国際社会が『同舟共済』（同じ船に乗って一緒に川を渡る）と団結と協力をしてこそ危機を克服し、難関を突き抜けて進むことができる」と強調した。
これに関連し、最近半導体をはじめとするサプライチェーンイシューや台湾問題などで韓国の米国に対する密着の歩みが一歩間違えば中国が重要視する利益を刺激しかねないという憂慮が反映された発言という分析が出てくる。中国牽制（けんせい）のための米国主導の協議体に韓国が次々と参加意思を明らかにしたことに対する警戒心も読みとることができる。習主席がこの日に言及した「核心利益」が国家主権と安保、領土安定と国家統一、そして中国政治制度・社会の全般的な安定と経済・社会持続発展の保障を示すためだ。習主席をはじめとする中国第５世代指導者は国際関係で核心利益の尊重と保護を特に強調してきた。
北京では釣魚台での行事の他にも、この日午前チャイナワールドホテルでソウルとオンラインでつないだ「韓中修交３０周年記念ビジネスフォーラム」も開かれた。李克強首相は画像記念演説で「互いに信用を守って和やかに過ごすことを堅持しなければならない」とし「両側は平等を守り、互いの核心利益と重大な事項を配慮することによって安全な発展と領域内の平和を推進しよう」と提案した。
尹大統領「未来３０年協力摸索」 習主席「大変革期の団結重要」（２）
「中韓が互いの核心利益を配慮したからこそ輝かしい関係発展を成し遂げることができました」（中国の習近平国家主席）
この日、中国中央テレビは両国首脳の祝電交換のニュースを夕方メインニュースのトップで報道した。修交日を迎えて両国首脳が公開的に祝電を交わし、中国中央テレビがこれをメインニュースのトップで報じたのは修交２０周年だった２０１２年以来１０年ぶりだ。中国中央テレビは「大勢を把握し、障害を排除し、友好を確かめ、協力に焦点を合わせよう（把握大勢排除干擾・実友好聚焦合作）」という韓中関係１６字の方針も伝えた。
尹大統領は祝賀書簡で「韓中両国が相互尊重と互恵の精神に基づいて未来３０年間の新たな協力方向を模索することを希望する」とし「韓中関係がこれまでの量的成長を超えて質的に一層発展していくことができるよう期待する」と述べた。
◆未来に言及した尹大統領「習主席と対面協議に期待」
続いて「今後３０年の韓中関係発展のために習近平主席と対面して協議できることを期待する」と述べた。習主席の訪韓は朴槿恵（パク・クネ）政府時期である２０１４年７月が最初で最後だった。
尹大統領は「北朝鮮核問題の解決に向けて中国側の建設的な役割を希望する」と述べた。これに先立ち今月１５日、光復節（解放記念日）の祝辞で尹大統領は北朝鮮非核化に対する経済的補償案を入れた「大胆な構想」を発表した。
尹大統領はまた「サプライチェーン（供給網）をはじめとする経済安保・環境・気候変動など実質協力分野で国民が体感できる具体的成果を共に達成していくことを希望する」と強調した。これは新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）やウクライナ戦争、米中覇権競争の余波でグローバルサプライチェーン危機が持続する状況で、昨年１０月尿素水事態などのような中国発サプライチェーンリスクが再発してはいけないという警戒心を反映したものと分析される。
◆朴振（パク・ジン）氏「両国間のサプライチェーン、安定的管理を」
フォーシーズンズホテル・ソウルで開かれた韓国側の行事で、朴振外交部長官は「韓中間のサプライチェーンは原材料・中間材・資本財・完成品など多層的複合構造で網の目のようにつながっている」とし「両国間のサプライチェーンを安定的に管理するために対話と疎通を強化していく」と述べた。この行事には中国のケイ海明駐韓大使が出席した。
同じ時間、中国北京釣魚台１７号楼で開かれた中国側行事には韓国の鄭在浩（チョン・ジェホ）駐中大使と王毅中国外交担当国務委員兼外交部長が出席した。釣魚台１７号楼は１９９２年８月２４日韓中修交時に韓国の李相玉（イ・サンオク）当時外務部長官と中国の銭其チェン当時外交部長が修交文書に署名した場所だ。
王部長が代読した祝辞で、習主席は「修交３０年の間、中韓関係は全方向的な発展を成し遂げ、豊富な結実があり両国と両国国民に大きな恩恵を与え、領域内と世界の平和と発展のためにも重要な寄与を果たした」と評価した。習主席は続いて「両国がこのような輝かしい成果を成し遂げることができたのは、相互尊重と信頼を堅持して互いの核心利益と重大な関心事項に配慮して誠実なコミュニケーションを通じて理解と信頼を増進してきたため」と述べた。あわせて「これは両側が開放と包容を堅持し、領域内の平和と安定を共に守り、国際関係の基本準則を守ってきたため」と指摘した。習主席はまた「大変革と世紀的なパンデミックが交差する時期に、両国を含めた国際社会が『同舟共済』（同じ船に乗って一緒に川を渡る）と団結と協力をしてこそ危機を克服し、難関を突き抜けて進むことができる」と強調した。
これに関連し、最近半導体をはじめとするサプライチェーンイシューや台湾問題などで韓国の米国に対する密着の歩みが一歩間違えば中国が重要視する利益を刺激しかねないという憂慮が反映された発言という分析が出てくる。中国牽制（けんせい）のための米国主導の協議体に韓国が次々と参加意思を明らかにしたことに対する警戒心も読みとることができる。習主席がこの日に言及した「核心利益」が国家主権と安保、領土安定と国家統一、そして中国政治制度・社会の全般的な安定と経済・社会持続発展の保障を示すためだ。習主席をはじめとする中国第５世代指導者は国際関係で核心利益の尊重と保護を特に強調してきた。
北京では釣魚台での行事の他にも、この日午前チャイナワールドホテルでソウルとオンラインでつないだ「韓中修交３０周年記念ビジネスフォーラム」も開かれた。李克強首相は画像記念演説で「互いに信用を守って和やかに過ごすことを堅持しなければならない」とし「両側は平等を守り、互いの核心利益と重大な事項を配慮することによって安全な発展と領域内の平和を推進しよう」と提案した。
尹大統領「未来３０年協力摸索」 習主席「大変革期の団結重要」（２）
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尹大統領「未来３０年協力摸索」 習主席「大変革期の団結重要」（１）
2022.08.25 08:35
韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領（左）、中国の習近平国家主席（右）。