【社説】国政混乱に対する反省と人事刷新のない尹大統領100日会見
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.18 14:28
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日の就任100日会見で「国政運営で最も重要なのは一も二も国民の意思」としながら「息づかい一つも逃さず国民の意思に正しく従う」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)政府の所得主導成長および脱原発政策の廃棄と住居価格の安定、規制改善と半導体産業育成戦略づくりなど就任後に推進した国政課題についても詳細に紹介した。尹大統領はあわせて「私から粉骨砕身する」と誓った。
就任初期に国政支持率が急落した状況で民心に敏感になるという姿勢は適切だが、危機に対する診断と処方は残念だった。人事刷新に対する質問に、尹大統領は「局面転換や支持率反騰のような政治的目的としてはいけない」と答えた。だが、国政運営否定評価の主原因はまさに人事の失敗だ。尹大統領は朴順愛(パク・スネ)前教育部長官など実力が検証されていない人々を無理に抜てきし、検察出身など側近を過度に起用して論議を醸した。尹大統領夫婦と私的な縁がある人々の大統領室勤務や官邸工事受注疑惑などが相次いだが、会見で自省や遺憾の表明はなかった。