ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が署名したロシア海軍ドクトリンが米国を自国の安保の主たる脅威だと明示していると、ロイター通信が先月３１日（現地時間）、報じた。

通信によると、この日「プーチンは米国がロシアの主たる脅威だと言及している」と題する記事を通じてロシア海軍の新たなドクトリンについて紹介した。５５ページのドクトリンには、ロシア海軍が全世界に対して「偉大な海軍力」を自慢するための野心が記されている。

ドクトリンではまた、ロシアを脅かす主たる要因に「全世界の海を支配しようとする米国の戦略的政策とロシア国境に向かって近づくＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）軍事同盟」と指摘した。通信はプーチン大統領が海軍の日の演説直前にこの文書に署名した点を指摘しながら「ロシアは外交や経済的道具のようなソフトパワーが消耗した状況には軍事的武力を使用することもできるとドクトリンは言及している」と報じた。

また、この日の演説でプーチン大統領は「極超音速ミサイル『ツィルコン』を数カ月内にロシア海軍に届ける予定」という点を公開した。プーチンは「配置地域はロシアの利害関係次第」としながら「ロシア海軍は誰であろうと我々の主権と自由を侵害しようとする人に稲妻のような速度で対応する準備ができている」と強調した。