【コラム】韓米の戦作権転換、連合作戦能力を確保するまで保留すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.22 15:59
昔は田舎の市場や憩いの場で高齢者が将棋をする姿をよく見かけた。そこでは入れ知恵をする人たちの言い争いもあり、それがもう一つの見ものだった。将棋をする人と入れ知恵をする人の差は何だろうか。一言でいうと主体性だ。後者は勝敗に対する責任がなく好んで意見を述べるだけだ。国家の存亡がかかる戦時作戦権(戦作権)転換問題に関して入れ知恵をする人が多い。内容もよく知らずに早く転換すべきだと催促したりもする。
筆者は合同参謀本部議長時代に戦作権転換問題を主要課題として検討した。事案の重要性を考慮して段階的に準備状態を点検する「条件に基づく(Condition Based)転換」概念を導入した。時期がくれば無条件に転換するという「時期に基づく(Time Based)転換」概念からの大きな変化を進めた。当時、いくら急いでも10年以上かかるという判断が出てきた。2025年ならある程度の準備ができると予想したが、北朝鮮の核開発と共にその時期がいつになるかの判断は難しくなった。