【コラム】尹錫悦式「積弊捜査システム」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.21 14:59
また「検察の時間」だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大統領選挙を約1カ月後に控えた2月7日、中央日報のインタビューで述べたことが現実化している。執権すれば前政権の積弊捜査をするのかという質問に「しなければ。するべきでしょう」と繰り返した。
その言葉通り、政権交代から1カ月後、積弊捜査が全方向で行われている。矛先はすべて前政権の権力の最高峰に向かう。産業部ブラックリスト事件、西海(ソヘ、黄海)海洋水産部公務員射殺事件は結局、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領を狙ったものと解釈される。大統領候補だった李在明(イ・ジェミョン)共に民主党議員には大庄洞特恵疑惑、城南(ソンナム)FC後援支援金疑惑など7件の捜査が同時多発的に締めつけている。
「企画された政治報復」と規定する民主党の反発は予想通りだ。民主党は「(文在寅政権当時の)積弊捜査、(現在の)文在寅政権捜査、李在明議員に向けた捜査のすべての中心には尹大統領がいる」(禹相虎民主党非常対策委員長)と疑う。事件発生から1年9カ月ぶりに性格が180度変わった公務員射殺事件をめぐっては「新たな色分け」「新北風」フレームをかぶせて対抗している。