【コラム】第一歩を踏み出すヌリ号、韓国宇宙開発の飛躍への信号弾(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.20 11:57
韓国の初の独自技術宇宙発射体「ヌリ号」の2回目の発射が先送りされている。先週、秒速12メートルの激しい風で、高さ47メートルのヌリ号の起立と電気および酸化剤と燃料を供給するアンビリカル・タワーの作業に深刻な安全性が懸念され一日先送りされ、翌日にはヌリ号の起立後発射準備に向けた事前点検の過程で酸化剤タンク内部のレベルセンサーに問題が見つかりもう一度延期された。幸いに問題は単なるセンサー不良と結論が出たため、天気問題さえよければ21日打ち上げが可能だという。ヌリ号の打ち上げがハッピーエンドで終わることができるか、それとももう一つの試行錯誤を経て成功に向かった旅程を続けるかまだ分からない。だが、昨年10月2%物足りなかった1回目の打ち上げの経験を考えると、今回の2回目の打ち上げは結局成功するだろうと専門家は予測している。
純粋な韓国産技術発射体ヌリ号の開発過程は「ナロ号」の開発に遡る。2009年ナロ号の初めての打ち上げでのペアリングの分離失敗、2010年1段飛行区間での爆発事故を乗り越え、2013年かろうじて3回目の試みのすえに打ち上げに成功した。ナロ号はロシアの経済的困難の中でかろうじて成立した韓露協力を通じて、ロシアの1段液体ロケットと韓国の2段固体ロケットを結合する形で開発した。宇宙発射体の最も重要な1段エンジンがロシア製だったため、韓国の宇宙発射体だと呼ぶには多少無理があったというのも事実だ。