レミコン工場が停止、自動車生産にも支障(1)=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.06.11 12:44
全国民主労働組合総連盟(民主労総)貨物連帯がストライキに入って4日目を迎えた10日、全国各地で物流への支障と大小の衝突が続いた。セメントの出荷が中断したことで全国レミコン工場の60%ほどが稼働を停止し、各種原材料の供給問題で自動車企業の生産にも支障が生じている。庶民の生活に結びつく製品の運送にも影響が及んでいる。ソウルや大田(テジョン)など大都市の水素ステーションが相次いで運営を中断し、都心の飲食店やコンビニエンスストアでは焼酎の在庫が不足している。
現在、産業現場から停止する危機に直面している。ヒョンデ(現代自動車)蔚山(ウルサン)工場では自動車を工場の外に移す作業に一般職員までも動員した。工場で生産した自動車を車両置き場に移してこそ追加の生産が可能だが、ストの影響で職員らがこうした作業をしているのだ。ヒョンデは自動車を車両置き場に移すために臨時運行許可証も受けた。
一日に6000台近く自動車を生産する蔚山工場の稼働率は普段の半分ほどに落ちたことが分かった。部品の運送にも支障が出ている。適時生産方式(JIT)で進められる自動車産業の特性上、一つの部品でも供給されなければ自動車の生産がストップする。貨物連帯は8日から蔚山工場の前で組合員の納品車両の進入を防いでいる。現在、一部の非組合員の車両だけが工場の中に進入している。このため設備工事中の第1工場を除いた第2-5工場の生産ラインが2日間、稼働と停止を繰り返している状況だ。