韓日を訪問するバイデン米大統領、両国関係正常化を仲裁か
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.05.14 09:37
韓国と日本を歴訪するバイデン米大統領には大きな課題がある。悪化した韓日関係の改善だ。これは北東アジアの安定に向けた韓日米安全保障協力の必須要素となる。しかし韓日関係は現在、強制徴用賠償と慰安婦および歴史歪曲など過去の問題で最悪の状況を免れなくなっている。
バイデン大統領が韓日両国を訪問するのもこれと無関係でない。両国指導者との会談では、いかなる形であれ関係改善を促すと専門家らはみている。「アジア再均衡」政策でアジアを重視したオバマ政権も2015年の韓日慰安婦合意当時に水面下で関与した。韓日関係が悪化すれば安全保障の側面で弱点になるからだ。
今でも状況は変わらない。北朝鮮の核の脅威に効果的に対応するためには韓日米の安全保障体制が必要だというのが米国の判断だ。域内の覇権を握ろうとする中国を牽制するためにも3カ国の緊密な協力は欠かせない。米国の立場では、インド太平洋戦略の枠組みの中で脅威となる北朝鮮と中国を抑止するためには、韓日関係の正常化でこそが最も基本的な前提条件ということだ。