【社説】尹錫悦政権発足、国民統合と共生の新たな歴史を刻んでほしい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.10 11:10
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権がきょうイカリを上げる。第20代大統領就任式が国会で開かれて「尹錫悦大統領の時間」が始まる。大韓民国号は戦争の惨禍を乗り越え、産業化と民主化の旅程を歩んできた。いまや直選制改憲以降、国会経験がない初の「0選」大統領の登場という新たな変化の道に入った。尹錫悦政府が韓国政治にどのような意味と波紋をもたらすのか注目される。
対内外の経済条件は尋常ではない。通貨危機の克服という課題を抱えた金大中(キム・デジュン)政権にも劣らない。高物価・高為替レート・高金利など3重の悪材料が進行形で、米中葛藤や米国の高強度緊縮政策が景気鈍化につながる兆しだ。ウクライナ事態の余波で世界サプライチェーン(供給網)に支障をきたし、エネルギー価格が上昇して貿易収支の赤字が拡大するなど、さまざまな悪材料が同時に発生する「パーフェクトストーム」が襲っている。