【コラム】韓中関係の悪化は韓米同盟の発展にも良くない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.03 11:53
韓国は米国が世界戦略で主導してきた価値外交の最大の受恵者として短期間で経済発展と民主主義を成し遂げた数少ない国の中の一つだ。そこで、韓国は軍事安保だけでなく自由民主主義と市場経済を韓米同盟の大切な資産として育てていけば、世界的民主主義発展と拡大のために有意義に寄与する責務がある。
例えば、韓国政府は国連会員国であるミャンマーの軍部クーデターを強く非難し、国際的な制裁にも積極的に参加している。韓国は米国が主導する民主主義共同体(Community of Democracies)にも建設的な貢献すべきだ。北朝鮮の人権状況の改善のための国際的努力にも韓国が積極的に参加することが統一に備える意味でも望ましい方向だ。また、韓国は開発途上国のガバナンス向上に向けた支援と協力を増大することで民主主義の発展に向かった土壌を肥沃にすることにさらに貢献する必要がある。
ただし、韓国の国家規模と地政学的・状況学的制約などにより韓国が米国の民主主義の拡大への努力に全面的に参加するのは国益と現実外交(realpolitik)の側面を考えると簡単ではないことだ。特に、韓国政府が最大の貿易相手国であり、韓半島(朝鮮半島)と国境に接した中国の自由と人権状況を批判するためには韓国の国益に及ぼす影響があまりにも大きい。中国人権問題で韓中関係が悪化すれば、わが経済と安保にも否定的な影響を及ぼすだろう。これは韓米同盟の持続的な発展のためにも望ましくない。