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【中央時評】金利引き上げだけでは解決できない韓国経済の3重ジレンマ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.28 11:24
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国家経済の重要な目標は経済成長、物価安定、分配平等だ。国は国民所得を高め、物価と不動産価格を安定させ、すべての国民が幸せな生活を送れるように努力しなくてはならない。ところが私たちが直面している現実は低成長、高物価、二極化の三重苦だ。国民の苦痛は大きい。

経済の3種類の目標はたびたび3匹のウサギに例えられる。この目標を同時に達成するのは走り回る3匹のウサギを捕まえるぐらい大変だという意味だ。2種類の選択のうちどちらかひとつを選択しても望ましくない結果が出る困難な状況をジレンマという。同様に3種類の選択が互いに相反する状況をトリレンマ、または3重ジレンマという。経済成長、物価安定、分配平等は3重ジレンマに当たる。ある目標を解決するための政策が他の目標解決を妨害する。

 
物価が持続的に上がり韓国銀行は政策金利の引き上げで対応している。3月の消費者物価は1年前より4.1%上がった。2012年以降で最高値だ。食料品、交通、電気・燃料、飲食・宿泊など庶民の家計に必須品目の価格が特に大きく上がった。物価指数算定に含まれない住宅費を考慮すれば実際の物価は公式統計よりさらに上がっていることになる。世界的な供給網不安と国際原油価格・穀物価格の上昇が長期化し、国内物価の上昇は当分続くと予想される。民間の期待インフレも上昇し続けている。物価安定を最優先目標にする韓国銀行が金利を上げるのは当然だ。

しかし利上げが消費・投資心理を阻害する問題が発生する。負債が多い社会的弱者の利子負担を高め、所得分配にも悪影響を及ぼしかねない。これは物価安定に向けた金利政策が別の2つの目標に望ましくない結果をもたらす3重ジレンマの状況だ。さらにいまは海外供給衝撃で物価が上がり内外に不確実性が多い。金利上昇の物価安定効果すらも断言は難しい。

3重ジレンマの解決はひとつの政策だけでは解決できない。3匹のウサギを同時に捕まえようとするなら網の目を細かくしなければならない。通貨政策のほかにも財政・金融政策と供給政策をうまく結合し政策にシナジーを出させてこそ安定した成長を達成し所得分配も改善できる。

3月31日に韓国経済学会、韓国経営学会、韓国政治学会、韓国社会学会の社会科学分野4学会は「大韓民国の持続可能な発展に向けた新政権の課題」を主題に共同学術大会を開催した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領は祝辞で「韓国社会が何より低成長を克服し二極化を解消していくことが至急だ」と述べ、成長と分配を改善するという意志を見せた。新政権が経済政策の目標と運用方向を明確にして国民に新しい希望を与えられることを期待する。物価安定は中央銀行の役割だとしても、成長と分配という2匹のウサギをどのように捕まえるのか国の具体的な政策案が必要だ。

4学会会員らは新政権が推進すべき重点課題の最初に「良質の雇用の持続可能な創出」を挙げた。青年層に向けた良質の雇用を多く作り、女性と高齢層が経済活動に参加できるよう誘導する政策は成長と分配の両方を改善するのに役立つ。このため政府が過度な規制を撤廃して民間企業の投資と革新誘引を高め、労働市場の硬直した規制を緩和して雇用機会を創出し、人材を育成する教育改革を断行しなくてはならない。人と技術に集中投資して有望な新産業を支援する新たな成長戦略が必要だ。新しい成長が生み出す生産性向上と供給増加は物価安定にもつながる。

世論調査では新政権が分配改善を軽視するという懸念が大きかった。学会員の49%は経済分野で次期政権が「よくできなさそうな政策」として「所得不平等縮小」を最も多く挙げた。新政権は二極化を解消して成長にもつながる良い福祉公約を出さなければならない。低所得層の出産、育児、教育、住宅を支援し、地域拠点大学と先端産業を結合した革新生態系を育てる戦略は分配改善だけでなく成長にも役立つ。また、不動産市場を安定化し資源をもう少し効率的に配分すれば富の平等を改善して経済成長も促進できる。

現在の内外の経済環境は容易でない。新政権の正しい出発が重要だ。1970年代に米国は景気低迷とインフレが重なった。しかし米連邦準備制度理事会(FRB)はドル供給を増やし続け、ニクソン政権は短期的な政治的利益に重点を置いた経済政策を実施して経済問題は解決されなかった。1979年にFRB議長に就任したポール・ボルカーは金利を引き上げて物価を安定させた。だが失業率が11%に上がり景気低迷が3年間続いた。誤った経済政策が積もれば後に収拾する時にはるかに大きな苦痛が伴う。新政権が経済政策の目標と方向をしっかりと定めて実行し韓国経済が3重苦の泥沼を乗り越えることを期待する。

李鍾和(イ・ジョンファ)/高麗大学経済学科教授・韓国経済学会長

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