金正恩委員長が「先制核攻撃」脅迫…韓国次期大統領の就任日前後に挑発も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.27 08:41
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が25日、朝鮮人民革命軍創建90周年閲兵式で核兵器を「戦争防止」目的のほか「国家の根本利益を侵奪」しようという動きがあれば使用するという立場を初めて明らかにした。金委員長はこの日、「国家の根本利益侵奪」が具体的にどのような状況を意味するかには言及しなかった。しかし2017年に「核保有国」を宣言した北朝鮮が「国家の根本利益侵奪」という包括的な目的に核兵器使用条件を拡張したという点で、北朝鮮の核戦略が根本的に変更されたという評価が出ている。
金委員長はこの日の閲兵式(軍事パレード)で演説し、「我々の核武力の基本使命は戦争を抑制することにあるが、この地で我々が決して望まない状況が形成される場合にも我々の核が戦争防止という一つの使命だけに束縛されるわけではない」明らかにしたと、朝鮮中央通信が26日伝えた。金委員長は「いかなる勢力であれ、わが国家の根本利益を侵奪しようとすれば、我々の核武力は2つ目の使命を決行しないわけにはいかない」とし「共和国の核武力はいつでもその責任ある使命と特有の抑制力を稼働できるよう徹底的に準備されていなければならない」と強調した。