愛知県が日本で３番目に「ヘイトスピーチ（ｈａｔｅ　ｓｐｅｅｃｈ・特定集団に対する公開的差別・嫌悪発言）」を防ぐための条例を制定した。

１６日、在日本大韓民国民団によると、４７都道府県のうち在日コリアンなど外国人に対する「ヘイトスピーチ」防止条例を制定した地自体は２０１６年大阪府、２０１９年東京都に続き愛知県が３番目だ。

国会は不当な差別的発言に対する対策として「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」を制定して２０１６年６月から施行している。この法に基づき、地方自治体別にヘイトスピーチ防止に向けた施行条例を制定した。

愛知県の条例には、▼インターネット上の誹謗中傷の未然防止と被害者支援に向けた施策を実施、▼ヘイトスピーチの解消の必要性についての理解を深めるための啓発活動▼県が設置する公の施設においてヘイトスピーチが行われることを防止するための指針の策定▼公共の場所でヘイトスピーチが行われた場合は「愛知県人権施策推進審議会」の意見を聞いたうえでその概要の公表を行う－－などが盛り込まれた。

愛知民団の朴茂安（パク・ムアン）団長は「愛知県が多文化共生社会のためにヘイトスピーチ防止条例を制定したことを歓迎する」とし「差別言動が恥ずかしい行為であるという認識が広く拡散することを期待する」と述べた。