【コラム】危機の韓国プロ野球、生きる道はないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.22 10:55
朴智星(マンチェスター・ユナイテッド)がかつて活躍し、孫興民(ソン・フンミン、トッテナム・ホットスパー)が現在プレーしているイングランドプロサッカープレミアリーグ(EPL)は、名実ともに世界最高のサッカーリーグだ。EPLはチャンピオンズリーグなど欧州サッカー連盟(UEFA)クラブ対抗戦出場チーム数を決めるUEFA協会係数(Association club coefficients)順位で、過去5シーズンのうち1回(2019-20シーズン)を除いてすべて1位だった。今季もEPLからマンチェスター・シティとリバプールの2チームがチャンピオンズリーグで4強入りした。
イングランドプレミアリーグは当初、現在の名称ではなかった。イングランドはサッカー宗主国にふさわしく1888年に世界最初のリーグをスタートさせた。当時はただの「サッカーリーグ(The Football League)」だった。12チームで始まったリーグは徐々に規模を拡大していった。100年近く過ぎた1980年代末には30チームにまで増えた。規模に合ったレベルを維持するのが容易でなかった。試合の質的低下が表れ、自然な流れで競争力が落ちた。イングランドサッカー協会(FA)は特段の措置を取った。91年に20チームで構成された新しいリーグをスタートさせた。それがプレミアリーグだ。92年8月に最初のシーズンを開始し、現在に至っている。
遠い国の話をしたのは、危機に直面した韓国プロ野球KBOリーグのためだ。12日にソウル高尺(コチョク)スカイドームで行われたプロ野球キウム・ヒーローズ-NCダイノス戦の観客数はわずか774人だった。ヒーローズ(キウム)球団設立以降のホーム最少観客数という。他球団を合わせると、2012年9月14日に光州(クァンジュ)で開催された起亜-ロッテ戦(649人)に次いで少ない。キウムとNCの両球団にこの数年間に問題が多かった点に原因を探したりもする。とはいえ今季は他球団の観客数も多くない。