ＣＮＮが１８日に伝えたところによると、２月にニューヨークのチャイナタウンにあるマンションで殺害されたユナ・リーさんのために家族と知人らが、故人が１０年前に勤めていたマンハッタンのエル・クライン・ギャラリーで追悼展示会を開いた。

展示会は１３日から６月５日までで、故人の作品を含めアジア太平洋系（ＡＡＰＩ）作家９人の作品が紹介される。収益金の一部はクリスティーナ・リー・メモリアル・ファンドに寄付される予定だ。２０１０～２０１４年にユナ・リーさんとともに働いたクライン代表は「芸術は彼女の人生の大きな部分で、私は彼女の遺産をできるだけ多く記念したい」として展示会開催の背景を説明した。

ユナ・リーさんは２月にマンションまでついてきた路上生活者に凶器で４０回以上刺されて死亡した。アジア系女性に対する暴力犯罪の頻発に苦しんでいたアジア太平洋系コミュニティに衝撃を与えたとＣＮＮは報道した。

芸術家のメイ・ファン氏は「私たちを本当に助けることができるのは私たち自身で、私たちは声を高めなければならない。最近アジア系に向けられた犯罪が深刻だが、その悲しみを感じるのにとどまるのではなく、社会的な何かで発散したかった」と展示会参加の理由を説明した。