【コラム】KAISTを冷遇した文大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.14 10:22
国家指導者の動線には国政運営方向やメッセージが反映される。海外や地域訪問も同じだ。大統領が動くたびに「そこにはあのような理由で行った」という解釈ができる。行くべきところに行かなかった場合も同じだ。ところが、最近5年間大統領訪問でしばしば取り沙汰されてきたところがある。顕忠院(ヒョンチュンウォン)と韓国科学技術院(KAIST)のある大田(テジョン)だ。顕忠院は報勲(安全保障)施設で、KAISTは国家核心科学技術インフラだからだ。
大田顕忠院が大統領の常連の訪問先になったのは2010年3月天安(チョナン)沈没事件からだ。当時、大統領は李明博(イ・ミョンバク)氏だった。李元大統領は事件後1、2周忌追悼式の際、大田顕忠院を訪れた。その後にも李元大統領は前職大統領の身分で数年間追悼式に行ってきた。朴槿恵(パク・クネ)前大統領も在任期間4年間3回にわたって追悼式に参加した。「西海(ソヘ)守護の日」は朴槿恵政府時代だった2016年第2延坪(ヨンピョン)海戦、天安沈没事件、延坪島砲撃事件などで犠牲になった西海守護勇士55人をたたえるために指定された。