【コラム】失敗した大統領の道に進まないようにするには=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.14 07:20
新大統領就任前にすでに国が正常に戻ってきた感じだとして安心する人が多い。明白な入試不正にも権力者の子女という理由で何年も時間だけ引き延ばしてきた大学がいまになって入学取り消し決定を下したり、呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山(プサン)市長の職権乱用事件のように警察と検察が政権の顔色をうかがうために握りつぶした権力型捜査対象者を3年ぶりに起訴したのは純粋に政権交代効果だ。いまは1カ月も残っていない民主党政権が今後起きるかもしれない文在寅(ムン・ジェイン)政権の最高権力者らの検察捜査をどうにか防ごうとの一念で世界のどこにもない「検察捜査権完全剥奪」を無理に押しつけようとしているのを見ていると、もし政権が延長されていたならばどんなことが起きていたか予想するは難しくない。社会を乱したあらゆる違法には免罪符が与えられただろうし、民生から目をそらしたままひたすら自分たちの利益に向けた独走が平然と続いていただろう。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の誕生はこれを防いだことだけでも評価に値する。だが懸念も大きい。人事のせいだ。