ロシアがスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟推進に対し「欧州の安定を害するもの」として反発した。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は１１日に記者らと会い、「ＮＡＴＯは依然として対立を促進する機関だ」としてこのように話した。

ペスコフ報道官は、ＮＡＴＯが「平和と安定を保障する同盟ではなく、それをさらに拡張するのは欧州大陸に追加的な安定をもたらさないだろう」と話した。彼はまた、スウェーデンとフィンランドがＮＡＴＯに加盟すればロシアは「情勢のバランスを再び合わせる」ために自ら保有した手段を動員することになるだろうと警告した。

これと関連しフィンランドのマリン首相は最近ＮＡＴＯ加盟申請の有無に対する議論を「この夏までには終わらせるだろう」と話した。フィンランド政府は今週これに対する情報機関の安全保障分析報告書の提出を受けると予想している。フィンランドはロシアと１３４０キロメートルにおよび国境を接しており、過去には旧ソ連の侵攻により国土を失った経験がある。

スウェーデン政権与党の社会民主労働者党も伝統的にＮＡＴＯ加盟に反対してきたが、ロシアのウクライナ侵攻後にはＮＡＴＯ加盟問題を再検討する意向を明らかにしてきた。同党は１１日の声明で、ロシアのウクライナ侵攻によりスウェーデンの安全保障関連の立地は根本的に変わった」と明らかにした。ボーダン幹事長は最近メディアに「ＮＡＴＯ加盟問題に対する検討を数カ月中に終わらせるだろう」と話した。