【韓中ビジョンフォーラム】堂々とした姿勢で国益管理しながら韓中関係回復しなくては(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.30 12:05
韓国は5月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権が発足し、中国は秋に習近平国家主席の執権3期目が始まる。政権変化により政策変化も予想される。尹次期大統領と習主席の電話会談で双方の微妙な立場の違いがあらわれたりもした。韓中関係が順調なだけではないだろうという点を予告する。どんな知恵が必要か。韓中ビジョンフォーラムは28日に第13回会合を持って次期政権に望まれる対中政策方向を探った。
▽キム・フンギュ亜洲大学米中政策研究所長(発題)=新政権の最大の挑戦は中国との関係からくるものとみられる。大きく4種類だ。最初は米中戦略競争の中での選択の問題だ。米国は韓米同盟を中国まで狙った包括的同盟に転換しようとする。中国の激しい反発が予想される。2番目は韓中経済が過去の補完的から競争的に変わっているという点だ。米国は核心戦略技術の対中流出を抑制する。これに対し中国は自己完結的国内市場と技術獲得を目標にする。韓国の立場ではいずれも脅威だ。3番目は北朝鮮の核問題をめぐり韓中間の溝が拡大する可能性が大きい点だ。4番目は両国が持っている記憶の接点が異なるという点だ。中国は中華民族再構成を試みながら位階的思考を持っている。しかし韓国のアイデンティティは経済的な成功に対する自負心と自由民主主義体制を基盤とする。新政権はまず国際情勢の変化とその中で中国の対外政策がどのように展開するのかをチェックし、その中で原則を持って事案別に韓国の進路を考えなければならない。インド太平洋戦略とクアッドには積極的に参加するが中国との敵対は避けなければならない。北朝鮮の核に関連しては中国に対する期待を低くしなければならない。高高度防衛ミサイル(THAAD)は論争の問題にする必要はない。合意したものはないので廃棄する対象もない。韓中首脳会談の推進は慎重でなければならない。次は中国が訪韓する番だ。中国が黄海を内海と認識しており、離於島(イオド)をめぐる対立が起きないよう管理しなければならない。両国は大きな国際秩序の中でどのように困難を避けながら協力の空間を育てるのかに対して悩み協力しなければならない。