【コラム】米国の中国とロシアへの一撃(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.21 11:00
地球村には米国の世界覇権維持に障害物になる2つの国がある。ロシアと中国だ。ロシアは経済力は大きくないが、軍事力は強い。反面、中国は軍事力こそ米国に匹敵する水準ではないが、経済力は強い。これら両国の共通点は指導者が権力の座から退く考えが毛頭ないように見える点だ。権威主義的統治が横行したため社会は息が詰まる。覇権維持もそうだが、民主と人権の価値を重視する米国にとっては目の上のたんこぶだ。両国をどのように処理するか。相対的に弱い部分をたたくことにしたようだ。
まずロシアの場合だ。先月末から始まったロシアのウクライナ侵攻はもちろんロシアが先に始めたことだが、米国もその責任を免れることはできないという見方もある。過去、ロシアにNATO(北大西洋条約機構)を東進させないと約束した米国の言葉が変わった。「NATOへの扉は常にオープンだ」と。その上、米国はウクライナ事態に対して軍事的介入はしないと公言した。これがプーチン露大統領のウクライナ侵攻意志に火をつけたといえる。