【中央時評】大統領選挙か監獄か:大連立しよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.09 15:02
国の最高代表を選ぶ日だ。しかし共同体の未来に向けた明るい期待より、重い心配が抑えつけている。勝者が独占する大統領政治と激しい憎悪の選挙過程のためだ。しかし「勝者独占政治」は「勝者独占経済」と「勝者独占社会」を生む。すなわち政治的二極化は経済的二極化と社会的二極化の根本原因となる。絶対王政から現代の政治制度にいたるまでこれは例外がなかった。政治的二極化は勝者独占と権力独占の産物という点だ。みんながこの非比例的な我々の勝者独占大統領制の改革を主張した理由だ。
近代民主主義理論と人類最初の民主共和国憲法に決定的な影響を及ぼした先賢は雄弁に語る。「ギリシャを長く繁栄させたことは連立だ。これでローマは世界を攻撃し、また、これに従ってこそ世界はローマから自分たちを防御した…このためオランダ・ドイツ・スイスは永遠の共和国と見なされる」。実際、人類史で連立と統合は国を繁栄と文明と永遠に導いた。永遠平和を目指したカントはもちろん、米国を築いたジェファーソンとマディソン、そして安重根(アン・ジュングン)思想の革新だ。