【コラム】プーチンの核脅威、世界が共倒れになりかねない…核兵器保有量はどの程度か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.09 13:56
ロシアのプーチン大統領が先月27日(現地時間)、核運用部隊に特別警戒態勢に入るように命令したという。プーチン大統領は先月24日、ウクライナ侵攻を前に、核兵器を使用する用意があることを示唆している。ウクライナ戦争が核危機に拡散する可能性があるという懸念とともに、核の脅威が徐々に高まっている。ロシアの核戦力は果たしてどの程度なのだろうか。
軍備管理協会(ArmsControlAssociation)の昨年の資料によると、ロシアの核保有量(inventory)は6257発だ。このうち、備蓄量を除いて実際に戦略的に配備・運用中なのは1458発だ。米国はこれより少ない1389発だ。
ロシアと米国の核兵器在庫量は、戦略核兵器削減条約(START、1991年)、戦略攻撃能力削減条約(SORT、2002年)、新戦略兵器削減条約(新START、2010年)の一連の軍備統制条約により減少し続けている。こうした伝統的なアプローチとは異なり、ドナルド・トランプ前米大統領が2019年8月に中距離核戦力(INF)全廃条約(1987年)を終了したが、米国のバイデン大統領とロシアは昨年2月、新戦略兵器削減条約を5年間延長することで合意した。この条約は配備核弾頭数を1550発に削減し、配備運搬プラットフォーム(ICBM、SLBM、戦略爆撃機)を計700基に制限している。ただし、発射台(launcher)は配備しているかどうかに関係なく800基に制限している。