【社説】原発を砲撃したロシア、軍を即時撤退させるべき(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.03.05 13:28
新世紀に入ってまだ20年ほどしか経過していないが、前世紀の流血戦争を経て定着した国際秩序の根幹がロシアのプーチン大統領のため揺らいでいる。
ロシアのウクライナ侵攻から9日目、都市は破壊され、数千人が死亡し、約100万人が国境を越えた。阿鼻叫喚だ。4日、ロシア軍は欧州最大規模のザポリージャ州の原発まで砲撃した。住民が阻止するために人間の障壁を作ったが、装甲車は強行した。発電所内のビルの火災の鎮圧が遅れ、危険な状況が続いた。ウクライナ外相が「爆発すればチェルノブイリの10倍以上の被害が出る。砲撃をやめるべきだ」とロシア軍に要求した時は、世界中が1986年のチェルノブイリ原発爆発を思い出しながら憂慮した。国際原子力機関(IAEA)が「鎮火され、原発の必須装備には影響がなかった。放射能数値も変動はない」と発表するまでだ。
原発を砲撃するとはまともな精神状態ではない。これに先立ちプーチン大統領は核ボタンを押す勢いで威嚇もした。「人類全滅」をカードにして脅迫した。