「ロシアのバイヤーが製品引き取り拒否」「荷役場突然変更」…韓国中小企業は地団駄
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.02 07:57
#1.ロシアと中央アジア、東欧に化粧品を輸出する韓国企業A社はウクライナ情勢で危機に直面した。ロシアのバイヤーから代金の回収ができなくなるためだ。ロシア・ルーブルが急落しバイヤーが注文生産した製品の引き取りを拒否したためだ。ルーブルの現地告示為替相場は1ドル=110ルーブルだが実際には140ルーブル前後で取引されているという。ロシアのバイヤーとしては決済すべき代金が雪だるま式に増えた格好だ。A社関係者は「未収金発生に在庫まで貯まり影響は大きい。経営維持に向け銀行に借入金償還期限を延長してほしいと頼んでいる」と話した。
#2.カラー鋼板をロシアに輸出しているB社は地団駄を踏んでいる。この会社は先月24日のロシアのウクライナ侵攻前に契約された分に対し船積みを終えた状態だった。だが米国と西側同盟国がロシアの銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済網から締め出すことを決め代金回収の可能性が不透明になった。韓国政府も先月28日にSWIFT制裁に参加すると明らかにした。B社関係者は「代金回収が事実上不可能になった状態。政府が中小企業に向けた輸出資金支援に出てほしい」と訴えた。