韓国政府、コロナ感染者「ピーク」遠いが…防疫緩和(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.19 11:29
社会的距離緩和をめぐる防疫専門家の警告と自営業者の苦痛の間で悩んだ韓国政府が、結局、あいまいな妥協策を出した。私的な集まりは現在と同じ6人までに人数制限するものの、大衆利用施設の営業時間は従来の午後9時から午後10時まで1時間増やすことにした。「民生経済の困難を考慮した最小限の調整」というのが政府の説明だが、大幅緩和を期待した自営業者の間では不満の声が出ている。一方、防疫専門家は「感染者が急増する状況で『誤ったシグナル』を与えかねない」と憂慮した。
一日の新型コロナ新規感染者数が11万人に近づいた18日、政府が社会的距離方針を「私的な集まり6人、営業制限時間を午後10時」に調整すると発表した。新しい方針は19日から来月13日まで3週間適用される。接触者追跡管理のためのQRコード、安心コール、手記名簿などは中断し、接種確認用QRコードだけを維持する。青少年防疫パスは1カ月延期し、4月から施行する。金富謙(キム・ブギョム)首相はこの日、中央災難安全対策本部会議で「9週間続いた社会的距離に自営業者の深刻な苦痛が累積している現実も無視できない」と述べた。