【コラム】病んだ先進国と疾病認識不能症=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.16 10:15
1990年代初中盤まで、韓国では多く学んだ人ですら外国をよく知らなかった。1989年まではインターネットどころか海外旅行も自由でなかった。共産主義国から聞こえてくる便りはほとんどなく、資本主義陣営で発行した雑誌も検閲を経て入ってきた。受け取ってみれば墨塗りされていたり破られたページがあった。
すべての国境が海や鉄条網で閉ざされ事実上の島国である土地で、その時代に多くの韓国人にとって先進国は文字通り想像の空間だった。韓国人は自分たちの社会制度、文化水準、市民意識と国民性をその仮想の風景と比較して根拠のない自負心を感じたり劣等感に包まれたりもした。
欧州をしっかりと経験して帰ってきた人は極めて珍しく、米国は韓国とあまりに違った。それでも韓国人が横目で簡単に観察できた先進国は日本だった。日本を学ばなくては、日本ではこのようにしない、日本はとても通りがきれいだ、日本の小学生は冬でも半ズボンを着る、日本人は約束を守る、しかし日本のやつらは表と裏がある、とんでもないやつらだ…。