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【コラム】サッカーの前では小さくなる中国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.07 13:53
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中国はスポーツ強国であり、幅広い種目で世界チャンピオンも多い。4日に開幕した2022年北京冬季オリンピック(五輪)でも主催国の利を生かして多数の金メダルを獲得すると予想される。しかし中国男子代表はサッカーの前に立てば小さくなる姿だ。1日にはベトナム代表に3-1で敗れ、カタールワールドカップ(W杯)本大会進出の可能性が消えた。特に今回の敗戦は「歴史的」という修飾語が登場するほど中国に大きな衝撃を与えた。いくつか理由がある。

1つ目は、何よりもベトナム戦の敗戦で20年ぶりのW杯本大会進出という夢が消えた点だ。ベトナムと対戦する前、中国の成績は1勝4敗2分けで、組2位にまで与えられるW杯本大会直行チケットを獲得できる状況ではなかった。しかし7戦全敗で最下位のベトナムに勝利すれば、組3位まで順位を上げてプレーオフに進出できるというわずかな希望があった。ところが試合開始からまもなくベトナムに相次いで2ゴールを奪われるなど大敗し、カタールで中国代表を見ることはなくなった。

 
2つ目は敗戦した時期がよくなかった。中国の旧正月の春節当日に家族が集まってテレビ観戦する中、惜敗でもなくて惨敗した。中国メディアは中国男子サッカー代表が春節のあいさつの「拝年」でなく「敗年」を送ったと失望感を表した。また代表チームが壬寅年を迎えて虎のように「虎虎生威」どころか「騎虎難下」(虎の背から降りることができず慌てる姿)だったと叱責した。怒りを抑えられずテレビを破壊するファンもいた。

3つ目は、中国が今までに一度も負けたことがないチームに敗れたという事実だ。ベトナムとは1956年に初めて対戦して以降、負けたことがなかった。ところが今回、66年目に初めて敗れた。「歴史的敗北」という言葉が出る背景だ。これに関連し、中国では現在、国家代表の范志毅の不吉な予言が注目されている。范は2013年に中国がタイに5-1で惨敗した後、「次はベトナムに負け、その次はミャンマーにも負け、すべてのチームに負けるだろう」と語った。その予言が的中しているということだ。

中国男子代表の不振については多くの理由が挙がっている。李霄鵬監督は「作戦に問題があった」と述べたが、中国ネット上では「サッカーは中国男子とは合わないようだ」「誰も中国男子サッカーを救済できない」などの声が出ている。しかし比較的多くの人々の共感を得ているのは、中国のスポーツ発展戦略である挙国体制が男子サッカーの場合にはプラスにならないという分析だ。

挙国体制は潜在力のある選手を早期に省・市が発掘し、専門的で集中的な練習をさせた後、この中から最も優れた実力の選手を代表に選抜し、練習や生活などあらゆることを国が支援するシステムだ。中国はこの挙国体制を利用して飛込や体操、水泳などで好成績を出してきた。選手育成を市場に任せるのではなく国が責任を負う方式であり、習近平国家主席も挙国体制の信奉者といえる。

サッカーファンの習近平主席はかつて2016年に中国サッカー発展案を直接指示した。中国のサッカー管理システムを改革し、世界のサッカー発展規則と中国の国政に合わせて専門的で効率的な組織管理システムを構築し、青少年サッカーの発展、サッカー場建設などインフラ完備、国際交流の強化を強調した。こうした習主席のサッカー強国の夢が提示されると、中国は習主席の野心を満足させるために動いた。

巨額を投入して外国選手を迎え入れたほか、欧州の名門球団を買収するなど莫大な資金をサッカーに注ぎ込んだ。2016年当時、中国政府の計画の中には今後10年以内に国サッカー人口を韓国の人口に相当する5000万人に増やす案もあった。また、中国教育省は昨年、中国各地にサッカーを教える幼稚園を設立し、毎年各省ごとに100-200人の優秀選手を推薦すべきとの指示を出した。今回のW杯を控えては優秀な外国選手を帰化させ、中国代表に選抜した。

ブラジルから3人、英国から2人の計5人の帰化選手が中国代表になった。そして昨年5月には「秘蔵の武器」も出した。W杯予選を控え、サッカー男子代表内に中国共産党臨時支部を設立した。20人の党員が特に模範的な役割をするよう注文を受けた。昨年5月には上海にある中国共産党第1回全国代表大会の開催場所を参観し、愛国主義の思想教育もした。使命感と責任感、名誉心を鼓吹するためだった。

ところが結果は出なかった。中国当局の処罰を恐れて匿名を求めた中国サッカー関係者は「中国サッカーの管理はまだ計画経済体制にとどまっている」と話す。中国サッカー協会は「政治機構」だと説明する。サッカーを知らない人が天下りして党性を強調しながら口出しするため、中国サッカーはまともに発展しないということだ。過去の中国プロサッカーリーグで広州恒大が数回優勝した。投資も多かったが、裏には中国代表になる選手を中国サッカー協会が強制的に広州恒大に移籍させたためだという。広州恒大を準国家代表チームにして練習させるためだ。

したがって中国サッカーを発展させるには当局が介入せず、プロチームを市場の規則に基づいて生存させるべきだという声が出ている。そうしてこそ現代サッカーの発展に必要な選手の想像力と創意力、自由の精神が復活するという指摘だ。そうしなければ1億人から1人の割合で選手を選抜してドリームチームを構成する中国男子サッカーがこれ以上「不思議」な敗戦を喫しないということだ。しかしあらゆることを国家が動いて解決しようとする現在の中国の雰囲気の中で、果たしてこうした解決策が受け入れられるかは未知数だ。

ユ・サンチョル/中国研究所長

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