オミクロン株に見る日本の鎖国本能
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.27 18:23
「最初の食事、あまりにお腹がすいた状態でどうにかおいしく食べた。2回目の食事、そんなこともあるだろうと思いながら食べた。3回目の食事、もうすっかり冷めた弁当を見るだけでもむかむかする。ここで崩れる」「今日は強制隔離最後の日。刑務所から出所する気持ちはこうした気持ちだろうか」「パスポートの裏に貼られたステッカーの番号順に隔離場所に行くバスの列に並んだ。6××番が私の番号。その後私はこの番号で呼ばれた。まるで囚人になった気持ちだ」。
オミクロン株の感染が拡大した昨年末以降、日本に入国した人たちが体験している「強制施設隔離」体験談だ。名分は「防疫対策」だが「人権蹂躙(じゅうりん)」という批判が出ている。
日本の岸田文雄首相は昨年11月にいわゆる水際対策を発表した。海上から攻撃してくる敵を水際に引きつけて陸地にまともに足を踏み込む前にせん滅するというのが本来の意味。 島国用語だ。現状に照らしてみればオミクロン株の日本国内侵入を防ぐために空港や港湾で水の一滴も漏らさない防疫をするという言葉だ。「G7のうち最も厳格にしている」と自評する岸田政権の水際対策の2大根幹は「施設強制隔離」と「外国人新規入国禁止」だ。