ロシアが攻め込もうとしているのに…コメディアン出身のウクライナ大統領のとんちんかんな行動(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.21 09:03
「ウクライナの子どもは悪い環境で生まれて悪い選択だけを強要される。そしてその人生は良くならない。政治家は権力さえ手にすれば同じ失敗を繰り返すからだ」--。
2015年10月に初放送されたウクライナの国民ドラマ『国民のしもべ(Servant of the People)』の第1話に登場するセリフだ。ドラマの中で小市民であり高校の歴史教師である主人公は、国民の生活よりも自分の利益を真っ先に考える政治家に怒り激しい批判を浴びせ、偶然撮影されたこの様子がSNSを通じて人気を呼び、結局大統領になる。
その役を演じたウォロディミル・ゼレンスキーは4年後、実際にウクライナの大統領になった。「強力な政治的見解や公約がない」(BBC)という憂慮の中でも、清廉潔白な政治新人であることを前面に出し、決選投票で73.2%という高い得票率を記録した。ウクライナ国民は17歳でロシアのコメディテレビショーに出演して知名度を上げてきたコメディアンに希望をかけるほど、前職大統領の腐敗と無能に身震いしていた。しかし12万7000人を要するロシア軍が侵攻の準備を完了した危機の中で、ゼレンスキー大統領はウクライナ国民の期待とは異なる姿を見せている。