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李在明候補、江原道で平和論「先制打撃? すぐ戦争になる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.17 08:48
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「江原道(カンウォンド)がキャスティングボートだ。江原道が大韓民国を生かすだろう。無能な人材でなく有能なリーダーを選択するだろう」。

与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)大統領選候補が16日午後、江原道江陵(カンヌン)の市場での即席演説でした話だ。彼は「特に江原道では平和を作るのがすなわち経済を生かす道で、われわれがさらに良く暮らす道」としながら支持を訴えた。

 
李候補は最近「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補の「北朝鮮先制打撃」発言を取り上げ、「北朝鮮がひょっとして韓国を攻撃しないか疑われるからと先制打撃すればどうなるか。すぐに戦争だ。知ったかぶりしたようだがキルチェーンというのは大量破壊兵器や核攻撃が確実で差し迫った時にその標的を除去するもの」と指摘した。その上で「国民の力」に対し、「安保を自分たちの政治的利益のために活用する集団がある。北朝鮮に『おい、おれたち厳しいから休戦ラインで銃をちょっと撃ってみろ』という集団がある。そんな集団に国を任せれば戦争の危機が高まり、われわれの暮らしがさらに厳しくなる」と話した。北朝鮮との境界地帯にある江原道で「平和イコール経済」という論理を説明したのだ。

この日李候補が発表した江原道地域の公約もやはり「平和」が強調された。彼はこの日午前、高城(コソン)の統一展望台で「(江原道は)70年の南北対峙状況で最も大きな犠牲を払った地域。特別な犠牲には特別な補償があるべきだ。江原道を韓半島平和時代を先導するデジタル・グリーンニューディールの中心地にする」と話した。

「江原道平和特別自治道」構想も公開した。「江原道が南北平和時代を先導する地域に成長できるよう法制定を積極的に推進する。平和経済特別区域を指定して往来と貿易の手続きを簡素化し、南北経済協力、共同資源開発を持続推進する」と明らかにした。

公約の細部項目には▽東海(日本名・日本海)と非武装地帯(DMZ)国際観光共同特区造成▽金剛山(クムガンサン)観光再開▽バイオヘルス融合複合ベルト造成▽断絶された南北鉄道・道路連結――などを盛り込んだ。李候補は「金剛山観光再開を始まりに2018年に南北首脳が合意した元山(ウォンサン)-金剛山-高城-江陵に至る東海国際観光共同特区を作る。観光・スポーツなど非政治的分野交流から始め、実用的な対北朝鮮政策で南北共生を追求する」と話した。金剛山観光再開の可能性に対しては「もともと個別観光は対北朝鮮制裁と関連なく、南北間でも金剛山観光再開に合意したので決断によって十分に可能だ。これは制度や制裁の問題でなく、南北間の信頼と実践意志の問題」と付け加えた。

李候補は2日間の江原道滞在中、尹候補を狙った強いレベルの批判を浴びせ続けた。尹候補の「女性家族部廃止」の公約に対し李候補は「国民を組分けして片方をどん底に突き落とし、互いに仲違いさせ敵にしていく。右翼ポピュリズム」といった。前日の15日には江原道春川(チュンチョン)で「国政がわからなければ占い師に尋ねる人にこの国を任せることはできない」と叫び、16日にはフェイスブックに「保守政治家の安保ポピュリズムは十分に病的な水準だ。過去の銃風事件や北風事件から少しも治っていない不治の病」だと投稿した。政策と未来ビジョンで評価を受けたいとしてしばらくネガティブ攻勢を控えていた李候補の選挙基調に変化が起きたとの見方が出ている。

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