<韓中修交30年>改めて見る中国経済(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.11 10:57
「人類は中国が生産した製品を使って暮らす」という言葉が出るほどだ。中国が売れば値が下がり、中国が買えば値が上がる。中国が買わなければ売るところがなく、中国が売らなければサプライチェーン不安が起きる状況になった。需要と供給によって価格が決まる一般法則とは距離があるとみられる。半開放性は多くの外国企業に怨まれたが、中国自らは外圧に強い経済体質を固めるのに有効だった。中国経済と韓中経済交流の量的な成果にだけ関心を傾ければよく見えない重要な流れだ。
このように中国はわれわれが「わかるようでわからない」国になっていった。こうしたすべての変化像は西側の経済理論だけではこれ以上説明しにくくなった。中国で社会主義と資本主義の出会いは何を残したのか? 政府の市場介入が過度だったり気まぐれな場合に発生する逆効果を指す「フール・イン・ザ・シャワールーム」現象は中国にどのような姿で現れたのか? 中国の制度的曖昧さのため企業の経営環境が悪化するという見方があるが、その曖昧さが過去長期にわたり経営現場では市場規模を育て革新創業企業の成長動力になった側面もある。
制度的次元の革新の動きを見よう。中国は内需経済活性化のため過去には個人と企業に補助金を与えたが、いまは中産層拡大に進んでいる。その方法論がいわゆる「共同富裕」だ。すべての人の生活を豊かにするということだ。昨年私教育と不動産、インターネット企業に対し相次いで高強度の規制政策を出したのは国民の生活と人口問題に負担を与える要因を解決するための苦肉の策の次元と読み取れる。