韓国政府はＰ５の核戦争防止共同声明は歓迎するという立場だ。４日、外交部報道官論評を通じて「ＮＰＴに基づいた国際核拡散防止体制の強化、そして国際平和と安定に寄与することを期待している」と明らかにした。

５日までにＰ５の共同声明に公開的に歓迎と支持を表わしたのは韓国政府以外に日本の松野博一官房長官、アントニオ・グテーレス国連事務局長、スウェーデンのアン・リンデ外相程度だ。韓国の歓迎の立場表明が比較的に早かったという評価が出ている理由だ。

ただし、北核を目の前にしている韓半島（朝鮮半島）の安保現実を考慮すると、韓国は米国の核政策変化による波及効果を詳細に考える必要があるという指摘だ。

米国が核戦争を防ぐという大義のために核兵器使用に関連した戦略的曖昧性を減らせば、同盟に提供する核抑止力にも影響を及ぼすしかないためだ。牙山（アサン）政策研究院のチャ・ドゥヒョン首席研究委員は「米国が新しいＮＰＲに核のみで核に対応するという『単一目的』の原則を明記すれば、北朝鮮にとっては生化学武器など核兵器の他に他の大量破壊兵器を使う誘引要因が大きくなる可能性がある」と指摘した。

政府も核拡散防止と軍縮の側面ではＰ５の共同声明を歓迎したが、今後米国の核政策変化が韓国に対する拡張抑制に影響がないように米国と緊密に協議するという立場だ。

外交部当局者は４日、記者会見で「基本的に今回のＰ５の共同声明は最近米国や欧米、中国、ロシアが緊張状況にある中で、首脳レベルで核衝突防止原則を共同確認して対話への動力を作ったのに意味がある」として「今後期待感を持って見守るつもりだが、米国の詳細な政策変化は現段階で言及する事項ではない」と話した。

「核は防御用のみで」鮮明になった米国の核基調…韓国、取りあえず歓迎し影響に注目（１）