【コラム】今日の日本は韓国人にとって何なのだろうか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.27 13:57
旧日本軍「慰安婦」被害おばあさんが日本政府に対して起こした2件目の損害賠償請求に対して韓国裁判所が却下の決定を下しましたが、このことを報じた新聞に掲載されていた少女像の写真が私の胸をえぐります。雨に濡れた少女像の姿がまるで涙を流しているように見えたからです。今回の判決は今年1月に慰安婦被害者に対する日本の賠償責任を認めた1件目の訴訟第1審判決とは交錯した結論です。被害者の苦痛だけを大きくした結果になりました。李容洙(イ・ヨンス)おばあさんは「心底あきれる。国際司法裁判所に必ず行く」と言って涙を見せました。原告20人のうち生きている方は今では4人となりました。現政権が2015年朴槿恵(パク・クネ)・安倍政府の慰安婦合意を否定して、和解・癒やし財団を解散してしまった報いというでしょう。
日本政府の福島原子力発電所汚染水海洋放出決定も韓日関係の新たな障害物です。これの原因は隣国に説明と理解を求めなかった傲慢さです。日本メディアは「今年1月、福島近海の水深37メートルの漁場でとれたソイから放射性物質であるセシウムが検出されて出荷が禁止された」と報じました。昨年、日本政府の世論調査でも日本人の70%が汚染水が「身体に危険で有害」として海洋放出について懸念を示しました。放出反対デモが続くなど自国民でさえ納得できない決定をどのように強行できるでしょうか。コロナが猛威を振るう中で開催するという東京オリンピック(五輪)は果たして何の問題もないのでしょうか。米国と国際原子力機関(IAEA)、国際オリンピック委員会(IOC)が日本側に立つことも私たちを困惑させます。