朴槿恵前大統領釈放…韓国与野党、保守統合か分裂か神経尖らす
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.02 13:21
先月31日に釈放された朴槿恵(パク・クネ)前大統領の今後の動きに政界が神経を尖らせている。何より与野党の計算と見方が異なる。国政介入事件捜査の当事者だった元検事総長が野党の大統領候補になっている逆説的状況のためだ。
野党「国民の力」は朴前大統領が尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補に力を与え結果的に保守陣営の統合につながるビジョンを描いている。これに対し与党は保守分裂の可能性に対する期待感を隠さないでいる。「閉じ込めた者」(尹候補)と「解放した者」(文在寅大統領)の二分法も印象づけている。これと関連し、朴前大統領側のユ・ヨンハ弁護士はこの日放送インタビューで「病院から退院する日に朴前大統領が直接肉声で国民にしたい話をするだろう」と予告した。
朴前大統領の政治的基盤に当たる「国民の力」は表向きは淡々とした様子だ。公式な反応も朴前大統領の赦免が決定された先月24日に「赦免を歓迎する。国民大統合に向けさらに努力したい」というイ・ヤンス首席報道官の論評がすべてだ。だが本心は複雑だ。特に朴前大統領が収監中に支持者らとやりとりした手紙をまとめた書簡集が出版されてからはさらにそうだ。