【社説】サムスン電子副会長の赦免に「共感する国民多い」なら延ばすべきでない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.03 15:34
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2日、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の赦免について「苦衷を理解する。国民も共感する方が多い」と述べた。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)で開催された4大グループ会長団との昼食会でだ。文大統領は「今の経済状況は以前とは違う形で展開していて、企業の大胆な役割が要求されるという点もよく知っている」とも話した。これまで赦免について見せた立場とは全く違う。これに先立ち文大統領は先月10日、就任4周年の記者会見で李副会長の赦免に言及した。文大統領は「公平性、過去の先例、国民の共感を考えざるを得ない」と述べた。当時の大統領の発言は「国民の共感」が赦免決定の主な変数になるだけに、世論をよく眺めながら判断するという意味と解釈された。その大統領がこの日の赦免建議に対し「国民も共感する方が多い」と述べただけに、財界は注目すべき変化として受け止めている。
赦免の話は、大韓商工会議所会長の崔泰源(チェ・テウォン)SK会長が先にした。崔会長が「経済5団体長が建議したことを考慮してほしい」と述べると、李副会長の代わりに出席した金己男(キム・ギナム)サムスン電子副会長が「半導体は大型投資決定が必要だが、総帥がいてこそ意思決定が速かにできる」と話した。これに対し大統領は「建議は『赦免』を意味するのか」と確認し、前向きな発言を続けた。